タムタムの『NY便り』 1998年5月



No.80
1998/05/05(Tue)
発表会(NY便り66)

皆さん、こんにちは。タムタムです。
久しぶりのNY便りです。

ジュリアードのクラスが終了しました。
最後に発表会をしたのですが、先生曰く、「このクラス2は普通は発表会をしないのだけど、今回は特別にやりましょう。クラス始まって以来です。」とのこと。

うそです。6年前は、もう一つ下のクラス1も含めやりました。
(6年前も同じクラスだった私)

ともあれ、私はシューベルトの小曲とフィガロのトリオを歌うことになりました。
フィガロ(オペラ)の方は、場面(隠れていたケルビーニが見つかるところ)を少し教えてくれ、実際に誰か隠れてみたりしてなかなか練習もおもしろいものです。
シューベルトはドイツ語を覚えなければならず、苦労しました。

さて、本番(5月5日7時開演)当日。
6時からリハーサルをやるので遅くとも6時半には着くようにとのこと。
仕事を早めに切り上げ、逃げるように職場を出た。

幸いタクシーがつかまり、少し早めに到着。
場所は、普段演劇等の練習に使うちょっとしたホール形式の教室。
最初に皆でパイプ椅子を並べた。
発声練習の後、一人ずつ出だしの練習。ピアノとの合わせが目的。
ところが、我々のクラスのピアニストが来ない。
別のピアニスト曰く、「今日学校で会ったんだけどね?」

結局、彼女は7時に来た。「えっ?7時じゃなかったの?」
皆でずっこけてしまった。
本番に間に合えばよいと思っていたようだ。

7時が近づき、お客さんも集まり始めた。
私も、従姉妹が来てくれた。
先生が、「皆、お客さんは来ましたか?」
息子、遅いなと思っていた所に、やっと到着。
先生、「YOUNGEST AUDIENCEが到着したところで始めましょう。」
出演者は一番前の席に座った。




No.81
1998/05/05(Tue)
発表会−続き(NY便り67)

出演者は一番前の席に座った。
出番の前ににっこり笑ってはげましてくれる。

私の出番は2曲目だ。
最初は3曲目だったのだが、2曲目の人が(日本人)「生まれて初めて人前で歌う」ということで、順番を代わった。

できは、まぁまぁ。
妻には「もう少し大きな声が出るといいね。」
6年前にも言われた覚えがある。

にっこり笑ってくれた彼女はミュージカルを歌うが、恥ずかしくてだれも呼んでいないそうだ。とっても神経質になり冗談ばかり飛ばしている。

皆で「大丈夫だよ!」とはげました。
もちろん、終わったら「よかったよ!」

そして第一部最後がフィガロのトリオ。
ソロは緊張したが、これは結構楽しめた。
お客さんも少し笑ってくれたので、まぁ成功だろう。

第一部(クラス2、3)が終わる頃には客席もほぼ一杯だった。
出演者15人ほどにお客さん60人程度だろうか?

インターミッションの後、第二部(クラス4)だったが、息子がいるので失礼した。クラス3、4の人たちは一人で3曲も4曲も歌い、本当に楽しそうだ。
息子だが、やはり少し顰蹙だったようだ。もったのは30分。
後は手遊び等でしのいでいたようだ。

8時半頃、帰りのタクシーから会社に電話する。なんとか大丈夫そう。ホッとした。
ところが、1時間後、家に帰ると留守番電話にメッセージが。
さっき電話で大丈夫と言っていた人からだった。

職場に残っている彼女と、東京と、別の担当の自宅と電話をかけ、12時頃までかかった。





No.82
1998/05/07(Thu)
リコール?(NY便り68)

皆さん、こんにちは。タムタムです。

突然フォードから手紙がきました。
no-charge Service Programの案内です。
よく読むと、Engine cooling system flow imbalance and aeration may lead to a discoloration of the coolant.
どうもリコールのような気がします。
早くサービスに持っていってチェックしてもらわないと・・・




No.84
1998/05/09(Sat)
コンサート−1(NY便り69)

皆さん、こんにちは。タムタムです。

先週のジュリアードに続き、今週は合唱団の方のコンサートがあります。
金曜夜と土曜の昼夜、合わせて3回、ダンスカンパニーのバックコーラスをします。
その前の5月9日(土曜)、NY以外の公演用のレコーディングがありました。

ここのところ、仕事が猛烈に忙しく、昼食の時間がなかなか取れない上に、夜もかなり遅くなっており、この日も起きられるか不安だったのですが、なぜか6時半に目が覚めてしまいました。年のせいかな?

1時集合なのですが、電車の時間が合わないため12時にマンハッタン到着。
まずは床屋に行きました。
通常は昼休みに行くのですが(15分)、仕方有りません(?)
ところが、いつもの床屋はいませんでした。どうも休暇を取っていたようです。
最近昇格したとかで値段があがって収入がよくなったのでしょうか?

昼食を食べ(ターキーサンド+スープ+コーラ)、半分残ったコーラを片手にスタジオに向かいます。
休みのマンハッタン、特にブロードウェイは観光客が多いですね。

スタジオは一昔前だとヘルズキッチン(地獄の台所)と呼ばれていた一角にありました。中は録音室が2部屋、ガラスの防音扉で仕切られます。
パーカッションが別室、コーラスとピアノ、指揮者は同じ部屋になりました。
マイクがそれぞれにつき録音開始。
でも、ピアノの音がコーラスのマイクからも入るということで、ピアノの周りに板を並べ、その上で布団のようなものをぐるぐる巻きにしました。
クラシックの発想とは全く違いますね。

コーラスパートで録音に3時間かかりました。
間違えるとやり直しなので気が楽かというと、何度もやり直しになり本当に疲れました。

帰りはびっくりするほどの大雨でした。



No.85
1998/05/14(Thu)
コンサート−2(NY便り70)

皆さん、こんにちは。タムタムです。

>先週のジュリアードに続き、今週は合唱団の方のコンサートがあります。
>金曜夜と土曜の昼夜、合わせて3回、ダンスカンパニーのバックコーラスをします。

木曜の夜(7時半〜10時)にリハーサル。
我々は客席の後ろに立ちます。
指揮者・楽器から離れているせいもあり、なかなか歌いづらいですね。
かなりの不安を抱えながらの帰宅となりました。

そして金曜、いよいよ本番です。
リハーサルは3時から始まっているのですが、我々は仕事もあるので6時集合。
昼間にサンドイッチ(いつものターキーサンド)を買っておき、少し早めにホールで食事をとりました。・・・なんと、ターキーじゃなかった。
混んでいたせいで間違えたのでしょうか?   残念。

ウォーミングアップ、ステージでの簡単な練習で本番です。
なんでもこれは初演だそうで、批評家も来ているそうです。
出来は・・・・こんなものでしょうか?

もともとダンスがメインですから。
それにしても、こんな曲をジャズのピアニストに弾かせるのには無理があります。

題材は現時物語、曲は日本風にアレンジしたクラシック。
ただし、作曲者はアメリカ人です。
自分の訛りで歌詞をつけたりして、結構けっさくでした。




No.86
1998/05/16(Sat)
コンサート−3(NY便り71)

皆さん、こんにちは。タムタムです。

>今から2日目の本番に行って来ます。
>今日は2回公演なのでちょっと大変です。

先ほどアップし損ないました。
2日目も終了です。

今日は2時集合ですが、少し早めにマンハッタンに出て会社に向かいました。
決済システムのテストがあり、部下が休日出勤しているのです。
お疲れさんと言おうと思ったのですが、電車に一本乗り過ごし(1時間に1本)、会社に着いたら誰もいませんでした。
持ってきた昼御飯(ベーグル)を食べ、先週行きそびれた床屋に行きました。
単価が上がっただけあって(チップ除き22ドル)、予約できるようなっていました。

歩いて会場に向かいました。
昨日もそうですが、警官がとても多いのです。
何故かと思ったら、明日、イスラエル建国50周年のパレードがあるからのようでした。

3時開演、4時から出番でした。
1回目終演後、別室で軽いレセプション。軽食がでましたが、今一つなので食べに出ました。前に行ったタンタン麺の店です。
夜の部は8時開演、9時出番で10時過ぎに終了しました。

いや、疲れた!
明日はチャイナタウンで飲茶です。




No.87
1998/05/23(Sat)
お泊り(NY便り72)

この週末、家族でマンハッタンに泊りに行っていました。

ホテルは少し無理してセントラルパークの南のパークビュー。
土曜日に自然史博物館、日曜日に動物園に行きました。

息子も大満足です。

食事は、土曜日に寿司屋、日曜日に飲茶に日本食(うどん+豆腐)、妻も大満足でした。

合間に昔住んでいたマンションに行き、昔いたドアマンとの再開もありました。




No.88
1998/05/23(Sat)
マンハッタン1日め(NY便り73)

家族でマンハッタンに泊りにきました。

初日(1泊した後)は、朝をゆっくり目にマクドナルドで。
最近マクドナルドではめったに食べないので、なかなか新鮮。
私は、ここの朝のメニューが一番好きです。
香港では時々買いに来ました。なにせ息子の大好物でしたから

それからバスで自然史博物館へ。
初めて会員証(6年前に会員になりました)を使い入館。
ただ、ここは入場料は寄付ですので、思うだけ払えばよいのです。

まず、恐竜のある4階へ。
改装されて本当にきれいになっていました。
息子も大喜びで、口があいたままふさがりません。
次にぞうを見に行き、鯨を見ながら食事。地下のカフェテリアは真上に実物大の鯨がみえます。親たちは少し抑え目の食事でした。

最後にインディアンを見に行って博物館を後にしました。

この博物館は本当に素晴らしいと思います。
本当によくできています。
まともに見学すると4日はかかると思います。

セントラルパークで少し休憩。
今日は人形劇はありませんでした。
そして、昔住んだマンションへ。
恐る恐るドアを開けると、なんと昔見た顔が。

昔住んでいたのですが・・・と言うと、「あんたのこと覚えてるよ」と妻を指差しました。昔の写真を出すと、彼ともう一人を除いて人は変わったようです。

ホテルに荷物を置いて、寿司屋へ。知り合いから教えてもらった評判の店です。
5時開店のところ、10分前に到着。既に行列ができています。
後ろ2組くらいまでは5時に座ることができました。

息子が飽きないようにまずカリフォルニア巻と冷酒を頼み握りをずらりと頼みました。(冷酒はもちろん親のためです)
すると、「寿司は時間がかかりますので、それまでアペタイザーをいかがですか?」ねぎとろやまかけを頼みました。

店はあまり広くなく、60席ほどでしょうか?寿司職人さんは3人です。
とろは今日は仕入れてないということで、妻は少しがっかりしたようでしたが、ねたが大きく、大満足でした。
特に、はまち、サーモン、うなぎは絶品です(少し寿司屋らしくありませんが)

途中から、ウェイトレスが息子の相手をしてくれました。
いくつかないネタがあったので、巻き物を頼みました。
「アボカン」これはアボガドとかんぴょうの巻き物です。意外にいけました。

デザートは抹茶アイスにしようとしたら、自家製プリンがありますよ。
これもなかなかでした。




No.89
1998/05/24(Sun)
マンハッタン2日め(NY便り74)

皆さん、こんにちは。タムタムです。

今日は昼に飲茶の約束をしたため、朝は昨日の博物館のサンドイッチの残りです。で、セントラルパークの動物園へ。
動物園ではブロンクスが大きくて有名ですが、セントラルパークはこじんまりとして子供向けです。

10時半の開園前から並び、早速子供動物園へ。
なにせ飲茶の待ち合わせが11時半ですから。
ここはやぎにえさをあげることができたり、ブロンズ像の背中をさわると泣き声が聞けたり、うさぎやかめの顔のところに顔を出して写真がとれたりと、子供向けです。

息子も楽しそうでした。

子供動物園を見終わったところで、チャイナタウンへ。
マンハッタンに住む会社の同僚一家と一緒です。
その後、彼らの家へ少しお邪魔。

ホテルに戻って、もう一度動物園に行きました。
今度は大人向けの動物園です。
息子、ペンギンがいたくお気に入りでした。

熱帯の鳥類のところでは、天井から霧を撒いており、香港の湿度を思い出しました。

朝の子供動物園でもそうですが、ここでは時々子供向けに人形劇をやってくれ
ます。朝の人形劇はしり込みしていましたが、午後の人形劇は座って聞いてま
した。もっとも、親は全くついていけない早口英語ですからどこまで理解して
いたやら・・・

ホテルで再び一息つき、ゴジラを見にソニープラザへ。今、アメリカで大々的
にプロモーションしています。

ディズニーショップに寄ってから日本料理へ。
きくぞうさんの店です。
ここは少し上品で、息子はどうかな?という感じでしたが、入ってしまいました。

うどんと豆腐の店です。

ざる豆腐にまたまたやまかけ、釜揚げうどんに妻はごまだれうどん(冷)を食べました。お昼の飲茶の後にやさしい食事でした。ここの豆腐はなかなかです。
冷酒も飲んで一杯気分でホテルに帰りました。

で、今日帰ってきました。

最後になりましたが、特に赴任当初は日記がわりにNY便りを書かせていただきずいぶん皆さんに励まされました。お礼申し上げます。





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