タムタムの『NYから』 1999年4月



No.144
1999/04/05(Mon)
ボヘミアンクラブ(NYから−50)

先日、同僚(というか部下)に誘われてボヘミアンクラブに行ってきました。
なんて、言うと、なんだか秘密結社みたいですが、単なるコンサートです。

アッパーイースト(NYの最高級住宅地)の一角の家(4階?建てで一軒)の中の2階のロビーに椅子を並べ、80人くらいは入るでしょうか?

お客さんはお年寄りばかりで、老人倶楽部みたいなものでしょうか?
ただ、皆さんかなりお金持ちと見受けました。
月1回の例会でコンサートをやっているのですが、非会員でも5ドル払えばコンサートを聞くことができます。

そのお年寄り集団の中に日本人が5人程。会員の誰かと知り合いの日本人がその知り合い(なぜか日本人だけ)に声をかけて行っているのです。
これも、また変わった感じです。

最初に地下1階でコートチェック。各自勝手にかけます。

その日のコンサートはソプラノ。
Purchell, Schumann, Mompou, Rossini, Schubert と1時間ほどでした。
歌手は見た目は若そうな人で、声楽家にはめずらしく?結構スリムです。
うしろにカーテンがかかっている上に最初の曲が音域が低く、最初はどうなるかと思いましたが、途中からよくなりました。
私には、Mompouが一番よかったです。

コンサートが終わると、1階の部屋でコーヒーとクッキーが出ます。
電車の時間があるので、コーヒーを少し飲んで先に帰りました。

いや、久しぶりにコンサートを聞いたので、うれしかったですね。




No.145
1999/04/17(Sat)
シーフード(NYから−51)

同僚の引越しの手伝いをしました。
といっても、車がない彼のために買い出しの手伝いをしただけです。

で、夕食をごちそうになることになりました。

うちの近所にシーフードで人気のレストランがあります。
早めに買い出しを終えたのでちょっと早いかな?と5時過ぎにレストランへ。
既に何組かいます。

8時頃からの夕食もめずらしくない所ですので、結構驚きでした。
前菜にカラマリとサシミ。
カラマリはフライとマリネの組み合わせ。
フライはほんのり熱く、とてもやわらか。
サシミはまぐろのたたきにマンゴー等を飾った周りを酢飯が囲むサラダ風。

メインがロブスターに白身魚。
ソースがとても凝っていました。

それにしても、郊外にこんな店があるとは驚きました。
8年前に行って今はもうないマンハッタンの店を思い出す味でした。
(この話、以前に書いた記憶があります。)

グラスワインは車の運転があるので、3分の1しか飲めませんで、それが唯一の心残り。デザートまでゆっくり食べて酔いをさましました。
で、満員のレストランを後にまだ明るい夜道?を車で帰りました。

2人で100ドルを越したようで、ちょっと気の毒なことをしました。




No.146
1999/04/18(Sun)
返品(NYから−52)

その晩、電話がかかってきました。
買った電子レンジが動かないそうです。

で、日曜のお昼にまた昨日の店へ。

どうも、段ボール箱のテープがガムテープだったので、誰かが返品した物を選んでしまったようでした。

大きな段ボール箱を運んで店に入ります。
さっそく、ガードマン(女性)が近寄り、「返品?」
そうだと言うと、箱になにやらシールを貼ってくれました。

返品は簡単。レシートと現物を持って返品と言うだけです。
ただ、そのコーナーはいつも混んでいます。
なんでも、ドレスを一度着て、サイズが合わないと返品する人もいるとかいないとか・・・・・・

この返品制度、一般的ですが、チェーンによってはこのためか経営が傾く所もでているようです。
ひどい店だと、安いのですが、中身を確認しないとすりかえられているのがざら、そして、返品の行列・・・・ついにつぶれたようです。

ただ、今回は、「返品じゃなくて壊れてるんだ。」
「返品しますか、それとも取り替えますか?」
「取り替えたいのだけど」
「じゃぁ、壊れたのはそこに置いて、新しいのを上から取ってきてください。」
えっちらおっちらと箱を運んで持ってくると、レシートになにやら書いてくれました。

で、ガードマンに見せて車で持ち帰ります。

今度は動きました。

めでたし、めでたし。
ちなみに、昨日のお礼に、今日は私が昼をごちそうしました。
今日はピザ屋で20ドル。




No.147
1999/04/23(Fri)
ミュージカル(NYから−53)

今回のNYでは2回目のミュージカルに行きました。
出張で日本から来た人と一緒だったのですが、ちゃっかり私が行ったことのない「ミスサイゴン」にしました。

最初はちょっと場面がドギツイ所があった上に、声も今一つ出てこなかったのですが、だんだんよくなりました。
ただ、あまり子供向きではありませんね。

最後の場面ではすすり泣く声もあちこちから聞こえました。
いや、なかなかよかったです。





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