今日は、息子がでかけている間に夫婦で昼食。久しぶりにこの店に来ました。
北京の家庭料理のこの店、なかなか魅力的なメニューが並び、選ぶのに時間がかかります。特に今日は推荐菜単(オススメメニュー)がよかったですね。
プーアール茶 420円
夜に合唱の練習があるので、お酒は我慢。ちょっと涼しくなってきたので今日は温かいお茶。
蝦子燗笋尖 姫たけの子のエビ子あえ 1,050円
前回食べて気に入った品。おいしいのですが、酒のツマミ系。お酒が欲しくなる味です。八角のほか、小さな粒が見えます。店の人に聞いたところ、山椒(花椒の実かも)。なるほど、香りがよいわけですね。
青菜餡餅 787円
「秋においしい青菜をたっぷり入れて、小麺粉の皮で包み焼き上げたおやき」と推荐菜単に紹介されている品。出てきたのは、この店より少し薄いおやき。薄いながらも野菜たっぷりで私は2ついただきました。
家常粥 孫家の雑穀がゆ 1,050円
これは胃の調子の悪い妻のリクエスト。ドロドロとした香港の粥とは異なり、かなり薄め。小豆にサツマイモが入っていますが、甘くなく素朴なあっさりした味。細かく裂いた魚の干物が載っています。
薬味は、叉焼、腐乳、大根の漬物で、腐乳を入れると、粥の風味がぐんと増しました。調子の悪いはずの妻もパクパク。
炸藕茄盒 1,890円
「北京のむかしからのおそうざい、れんこんとひき肉、なすとひき肉のはさみ揚げ。花椒塩をつけてどうぞ。」と推荐菜単に紹介されている、はさみ揚げ2種の盛り合わせ。サクサクしてよかったですね。
今日は軽めの品が中心で、ここまで出てきてもまだ食べられそう。
そこへ、「料理はラストオーダーですが、」と店の人。
「実はこの品も食べたいのだけど」と私、一応相談しているつもり。
店の人:「土鍋は大きいので、ちょっと・・・・」
私:「多すぎますか?」
店の人:「ええ。デザートはいかがですか?」
私:「デザートはいいや」 ・・・・ 間 ・・・・ 「やっぱりどうしも食べたいので、これをお願いします!」
[八/水]蘿ト絲魚 1,890円
推荐菜単に「小さな揚げ魚とたっぷりの大根とクレソンを少々、さっぱりとした土鍋煮」と紹介されているこの品をリクエストしました。
出てきた品は細切り大根と結構大きな魚が丸ごと2匹入ったスープ。見た目、味噌汁みたいです。食べてみると、味噌汁より上品な、しょうがと胡椒の効いたスープ。
油がたっぷり浮いていて、魚と大根だけではこのダシはでません。
店の人に聞いたところ、本当は鶏肉、豚肉といろいろ入れ、魚と大根は最後とか。
家に帰って調べたところ、「[八/水]は料理法の一種で、沸騰した湯に材料と薬味を入れて、1,2分さっと煮出した澄まし汁」の事なんだそうです。
この魚はハタハタ(日本語で「鰰」、スズキの仲間なので、中国語では「鱸魚」あたりでしょうか?)という事でしたが、軽く揚げてあって(まるで、焼き魚のよう)身もたっぷり、おいしくいただきました。いや、頼んでよかった!
家に帰って見てみると、この品、この店で食べた蘿蔔絲鲫魚湯とそっくり。ただ、スープはこちらの方が濃厚だったような気がします。
さて、いつものごとくのんびり食べていたら、お客は我々だけ、そそくさと帰ります。
勘定の際に聞いてみたところ、店のお姉さん、天津から来たそうです。
[八/水]蘿ト絲魚ですが、「秋から冬の食べ物で、最後は麺を入れて食べるのがおいしい。」と、お姉さんも好物のよう。この店でも来月あたりは麺を入れられるようにしてくれるそうで、これは楽しみ。
今日は、2人で7,087円。最後の一品分食べすぎですね。(^^)