「タムタムの中華料理日記」

日本のレストラン編-福福

東京都世田谷区池尻3-4-1

TEL 03-3795-7501

(閉店したようです)


福福
2001年8月撮影

2001年4月28日 福福

バスに乗っていると「中国料理世界大会 メダリストの店」という派手な看板が目に付きました。 「飲茶」という文字もあります。 そこで、昼食に一人で寄ってみました。

まず、店の外に貼ってあるメニューを見ます。 雑誌に紹介され、そのオススメが「牛腩湯麺」だとか。 飲茶の品はほとんどありません。 ちょっとガッカリしながら、もう少し見てみると蓮根や鰻、蜊肉とおもしろそうな品が!!  中に入る事にしました。 昼食にはかなり遅めの時間帯だったので、中はガラガラ。

ビール付き1,400円のセットや750円のランチセット等もありましたが、セットの場合は料理が1品しかありません。 単品料理で400円程度の小皿が選べる物があったので、それを2品にご飯をもらいました。 料理はずいぶん悩んだ末、以下の2品に。

蜊肉炒蛋 アサリ肉と卵炒め
糖醋小排 豚スペアリブの揚げカツ黒酢かけ

最初にご飯とスープがでてきました。
スープが付くとは良心的ですが、どうせ出来合いだろうなと食べてみてビックリ。 素朴な味ながらちゃんとした野菜スープなのです。

期待しながら料理を待ちます。
蜊肉炒蛋は味付けがあっさりめで気に入りました。願わくば、もう少しアサリがたくさんあれば・・・・・・・・  糖醋小排NYで食べた無錫排骨と似た味付け。 「黒酢」に期待したのですが、平凡でした。

次回は、蓮根炒魷魚(はす・イカの味噌炒め)や 韮菜炒焼鰻(うなぎのカバ焼きとにらの辛み炒め)も試してみたいものです。

日本名がちょっとあやしいのと、デザートに愛玉子という名前を見て、 帰りがけに「台湾からいらしたのですか?」 「上海です。」いやいや、恥ずかしい。

で、今日は1,080円。また来るぞ~(^^)

蜊肉炒蛋 と 糖醋小排
蜊肉炒蛋 と 糖醋小排



2001年5月26日 福福

ほぼ1ヶ月ぶりにこの店に来ました。今日も遅い昼食ですが、前回よりはお客もいるようです。(^^)

今日は、前回目を付けた 蓮根炒魷魚(はす・イカの味噌炒め)と 韮菜炒焼鰻(うなぎのカバ焼きとにらの辛み炒め)を頼むことにしました。

ところが、韮菜炒焼鰻は小皿(600円)がありましたが、蓮根炒魷魚は900円のランチセットしかないのです。 ちょっと多すぎるのですが、仕方がありません。 好物の清炒蝦仁も小皿がないとの事で断念。

蓮根炒魷魚はちょっと単調な味付け。量が多いせいでそう感じたのかもしれません。 韮菜炒焼鰻は、NYでよく食べた韮黄鱔糊を期待したのですが、 ここのはべちゃべちゃしていただけません。

今日はちょっと期待はずれでした。

蓮根炒[魚尢]魚 韮菜炒焼鰻 と 蓮根炒[魚尢]魚
蓮根炒魷魚 韮菜炒焼鰻 と 蓮根炒魷魚



2001年8月18日 福福

久しぶりに昼食を食べにこの店に来ました。
今日も、ランチセットに単品(小皿)を頼みます。

蜊肉炒蛋 アサリ肉と卵炒め
今日はアサリも結構入っていました。ただ、ちょっと塩味が強い感じがしました。

大根炆牛腩 大根・牛ばら肉煮込み
これはセットで頼みました。大根にもっと味がしみているとよかったのですが・・・・

壁のメニューを見ていると賞状がありました。 例の「メダル」のことでしょう。
見ると、2位は前菜でメインでは3位だったようです。

帰りがけに、宴会ができるか聞いてみました。
そこでわかったのですが、ここのご主人、上海出身なのですが、 広東料理の方が得意なのだそうです。なんでも、香港で働いていたそうな。 日本でも最初は広東料理をしていたようですが、 最近は上海料理の方が好かれるようなので、 「上海広東の中間くらいの家庭料理を出すことにした」
なるほど。経営者の顔ですね。ちなみに、今日は厨房には入っていませんでした。

蜊肉炒蛋 大根[火文]牛[月南]
蜊肉炒蛋 大根炆牛腩



2001年9月2日 福福 (予約)

いよいよ宴会をしようという事になり、先日に続いて、宴会の1週間前にご主人と話をしました。 それほど日本語がお上手でないので、やはり会って話すのが一番です。

ところが、ご主人が考えてくれたメニューを見てビックリ。てんでバラバラです。
でも、ご主人、「各地の料理を作るんだ」とずいぶん張り切ってくれているよう。 なんだかその意気に押されて、糖醋全魚だけイカに変えてもらいました。 実は、ご主人も最初はイカを考えていたのだそうで、最初の案の戻ったようです。(^^)

特に、空心菜炒蝦仁・ 南京獅子頭・台湾滷味鶏・雪菜[火止/非]目魚は日本では出ない本物を食べさせてあげるとのこと。 実は、スープを最後まで悩みまして、酸辣湯じゃありきたりなので、他の品をと相談したのですが、 「今回はしっかり味の品が多いので、スープも負けない物がよい」と。
私もあまりスープは詳しくないのであきらめました。

また、「南京獅子頭」もいいけど、「紅焼元蹄」もいいよね、と話を向けると、 「紅焼元蹄」は昔なら出すと思うけど、最近は健康にもよい食事という事で「南京獅子頭」にしましたとの事。 (本物を作るからとえらい自信)なら、「健康に悪くてもいいから出してもらえない?」と聞いたら、 これに合う材料がないとの事で残念でした。

双色前菜
豆腐干、皮蛋、海蜇棒棒鶏、漬物、ハムがトマト、レタス、きゅうりできれいに盛り付けられています。 彩りもきれいで、最初からご主人の気合が感じられる品。

空心菜炒蝦仁
清炒蝦仁清炒空心菜を合わせたエビと空心菜の塩炒め。 トウモロコシが添えてあるのは彩りを考えての事でしょうか?  私は余分に思いました。ちょっとエビの鮮度が落ちるのか、もう一歩という感じ。 でも、大好物なので、私一人で結構食べてしまいました。(^^)

南京獅子頭
大きな肉団子。これは一人ずつ皿に盛って出てきました。なんだか高級店に来たようです。 この品、普通は紅焼のしょうゆ味で出てくるのですが、今日はあっさり目の上品な味付け。 ご主人の言っていた「最近の中華は健康の事も考える」そのままのヘルシーメニューでした。 私は気に入りました。

台湾滷味鶏
これは、草鶏なんだとの事。 手振り身振りを交えながらご主人に聞いたところ、地鶏の事のようです。 潮州料理滷水鶏あたりを想像していたら、 もっと癖のない鶏の煮込みのような料理が出てきました。好きな味付けです。

雪菜[火止/非]目魚
甲紋イカと高菜と筍の炒め物。火扁に上が止下が非ですが、イカをこう表現するのは初めて見ました。 これは高菜の味付けと言い、私は気に入りました。

上海炒麺
味が悪いわけでは決してないのですが、これは日本の焼きそば。ここは流したという所でしょうか?

北京酸辣湯
これはご主人とずいぶん議論した品ですが、今日のメニューは味付けのしっかりした物が多いので、 スープもしっかり味の方がよいというご主人の考えに従う事に。 出てくると香草の香りがプンとしてよい感じです。かなり軽めの味付けでした。

甜愛玉
愛玉子(台湾の果物だそうです)を食べたのは、10年ぶりくらいです。 ほとんど覚えていないのですが、独特の香りからいって、本物なのでしょう。 フルーツと杏仁豆腐とミックスされていました。あの香りが好きですね。

今日は、6人で一人4,500円。

双色前菜 空心菜炒蝦仁
双色前菜 空心菜炒蝦仁

南京獅子頭 台湾滷味鶏
南京獅子頭 台湾滷味鶏

雪菜[火止/非]目魚 上海炒麺
雪菜[火止/非]目魚 上海炒麺

北京酸辣湯 [舌甘]愛玉
北京酸辣湯 甜愛玉



2001年9月8日 福福

先日の宴会の写真を持って店にお礼に行きました。 写真を見ながら、その日のメニューの話に。

南京獅子頭
やはりこれがご主人の一番の自信作だったようです。 「トリでダシを取り、ブタ肉、エビ、カニ等9種類(なぜか手は10)入っている んだ。中国の4つ星ホテルじゃないと出ない料理だ。」との事。 ご主人、相変わらずです。(^^) 「紅焼じゃない所に、皆、喜んでましたよ。」と伝えました。

台湾滷味鶏
「これは中国の鶏なんだ。」 「日本の鶏は工場で飼われているからおいしくないね。」 やはり草鶏は地鶏の事だったようです。 「全体的に味の素は使っていない」に、 「この料理なんか、薄味でよかったですね。」と私からも。

雪菜[火止/非]目魚
「ここまでのご主人自信作の3品は皆喜んでましたよ。」と伝えました。

北京酸辣湯
「鶏でダシを取っているんだ。」とご主人。 私からは、「香りがよかったですね。 上品な感じが南京獅子頭と似ていましたね。」

甜愛玉
「これは出す店はまだ少ない。タピオカなんかが多いでしょう。」とご主人。 もとは薬膳なんだそうです。

空心菜炒蝦仁
この料理については、私の方から「トウモロコシはなかった方がよかった。」 と正直に申し上げました。 すると、やはり色の話が。「緑とこの色でと思ったんだ」との事。 でも、最後に、「本当はこの料理はエビだけ(清炒蝦仁)なんだよね。」 なんだ、わかっているんだ!

昼時なので食べていくことにしました。 今日は宴会料理ではなく、ここのいつもの品です。

枝豆炒榨菜  枝豆とザーサイの炒め
ちょっと唐辛子を入れているようでピリリと辛い。

蜊肉炒蛋 アサリ肉と卵炒め
今日はアサリも結構入っていました。ただ、ちょっと塩味が強い感じがしました。

ご飯とスープをつけてもらって、980円。

枝豆炒[木窄]菜
枝豆炒榨菜



中華料理日記-日本編 に戻る


中華料理日記-アメリカ編香港編世界編 に戻る


メニューに戻る

ご質問はこちらに

Copyright(C) 2001-2011 タムタム ACCESS_COUNTER