「タムタムの中華料理日記」

日本のレストラン編-老饕檯 LOHOTOI

東京都渋谷区恵比寿3-48-1

TEL 03-3449-8899

http://www.long-fu-fong.com


老饕台
2006年12月撮影

2006年12月2日 老饕檯 LOHOTOI

ある日、妻がガイドブックを持ってきて「この店どう思う?」名前を見て、「!」なんと、友人から焼き物がおいしいと教えてもらい、私も行きたかった店。早速、妻と2人で行くことにしました。中国整体の後にこの店に向かったのですが、ガイドブックによるとランチタイムのラストオーダーが2時半。結構、慌てました。さて、店に着いたのが2時過ぎ。一見殺風景に見える食堂風の店内には我々のほか、もう1人しかお客がいません。こりゃ顰蹙と、慌てて注文します。

干し山芋、クコの実、鶏肉の3時間蒸しスープ(2,100円)
黒板に書かれた特別介紹(本日のおすすめ)を見て、最初に頼もうと思ったのがこの品。ところが、時間をかけて蒸すせいか、まだ準備中との事。どうもディナータイム専用のようです。残念。

双拼盆 2種前菜盛り合わせ
焼腩肉 皮付き豚バラ肉のカリカリ焼き
豉油鶏 地鶏の正油漬け
さて、おいしいと聞いた焼き物をと思ったのですが、1皿1,600円~1,900円と結構値段が張ります。2人で食べられる量も考えて、同じような値段で盛り合わせにしてもらいました。焼腩肉はアブラたっぷりで、出来立ての雰囲気。 豉油鶏は葱油に付けていただきましたが、スカスカ味の鶏を出す店が多い中、ここのはおいしいです。これはうれしい。(^^)

筍尖鮮蝦餃 エビの蒸し餃子
続いて飲茶メニューから何品か。まずは、定番のこの品。 エビがぷりっとしています。テーブルに置いてあるのが、醤油と赤酢というのもおもしろい所。

ハチノスの黒胡椒蒸し(金銭牛肚) 840円
特別介紹飲茶メニューからも1品。 しっかり味のこの品、ちょっとピリっとします。実は、豆豉蒸排骨も頼みたかったのですが、今日は我慢。

活きタラバガニのネギジョウガ炒め(姜葱焗蟹) 1,890円
これは妻のリクエスト。暴飲暴食を禁じられた事もあり、最初は頼むつもりはなかったのですが、スープを頼めなかったので急浮上。特別介紹には蒸し物か炒め物とあったのですが、この時間帯は炒め物だけとの事で、出てきた料理の香りと味にビックリ!NYで食べた懐かしい味だったのです。 カニをさばく?金属製の棒と一緒に出てきたのですが、カニの身が大きくて殻からプリっととれ、ほとんど必要ありません。なんだか、贅沢な気分  生姜がたっぷりで風邪気味の体にもよさそうで、大満足でした。

陳皮牛肉餅 牛肉陳皮の蒸しハンバーグ
鹹魚蒸肉餅と並んで通常のメニューに並んでいるのを発見して小躍りします。どちらにしようか、しばし悩んだ挙句、普段なかなか食べられない牛肉の肉餅にしました(家に帰って確認したところ、この時以来)。 この品が出てくると自然に顔がほころんできます。一口食べて、「おいしい!でも、ちょっと違う味。」そうです、豚肉とは違った風味で、ちょっと上品にした感じ。妻に「香りが・・・・」と言われて鼻を近づけましたが、よくわかりません。すると、「食べた時にあがってくる香りよ・・・・」どうも体調のせいか、鼻があまり利かないようです。ともあれ、ニコニコしながら食べていると、店員さんがラストオーダーが過ぎたはずなのに、「小さなご飯をお持ちしましょうか?」と声をかけてくれました。ほころんでいた顔が満面の笑顔に。(爆) 「日本のご飯ですが・・・・」と持ってきてくれた店員さんに、妻が「そうそう、この人も、いつも長粒米だともっといいねって言うんです。」と、盛り上がります。 食べてるものでバレたのでしょうか? 年に2回は香港に行くという店員さんと、それからしばし香港談義。「ラストオーダーぎりぎりに来てすいません」と言ったところ、「次回は2階でどうぞ。」1階はスースーするので、2階の方がありがたいかもしれません。 ランチタイムの閉店時間なのか、2階から何組かお客さんが下りてきます。その後も食べ続ける我々。(笑)

晋洱茶
ここまでのお茶は晋洱茶。 私がリクエストしたのですが、ガラスの器の底に茶葉が沈んでいるタイプ。 飲み終えると湯を足してくれます。つまり茶葉に湯が浸かったまま。晋洱の場合は、特に最初の1煎、2煎は出すぎるのですが、それがありません。さきほどの店員さんに聞いたところ、「浮いた葉は除いて沈む葉だけを使っている」との事。ここのお茶はしっかりしています。

さて、閉店時間はしっかり過ぎてますが、ラストオーダー前にちゃっかりデザートは注文済。(笑) すると、デザートの前に「お茶を替えましょう」と先ほどの店員さん。「デザートにあわせたお茶をお出しします」この店は、台湾茶以外は無料なんだそうで、ありがたい限りです。

鳳凰単欉 密香
で、出してくれたのが、このお茶。なるほど、この店ではデザートに使かったりするこのお茶。フルーティーな香りに味わいで、デザート向きですね。さきほどの晋洱と同じくガラスの器の底に茶葉が沈んでいます。今日はあまり長居できないので、何杯も飲むことができなくてちょっともったいない気持ちも。それでも何回か湯を足してくれて、感謝、感謝です。

揚枝甘露 マンゴー、グレープフルーツ、タピオカのデザート
この店で何度か食べたデザートを見つけて思わず注文してしまいました。具沢山で、たっぷりと表現するのがぴったりなデザートです。

双皮奶 甘いミルクプリン
甘いと書いてありますが、素朴な味でそんなに甘さを感じません。 牛乳プリンとよく呼ばれているのはこれなのかな? 私も妻もこちらの方がお気に入り。

今日は、2人で8,700円。覚悟はしていたものの、結構高いですね。

焼[月南]肉、[豆支]油鶏 筍尖鮮蝦餃
双拼盆(焼腩肉、豉油鶏) 筍尖鮮蝦餃

金銭牛肚 姜葱[火局]蟹
金銭牛肚 姜葱焗蟹

陳皮牛肉餅 陳皮牛肉餅飯
陳皮牛肉餅 陳皮牛肉餅飯

晋[シ耳] 密香
晋洱 鳳凰単欉密香

揚枝甘露 揚枝甘露
揚枝甘露 揚枝甘露

双皮[女乃]
双皮奶



2007年4月29日 老饕檯 LOHOTOI

この時の会話から盛り上がり、9人でこの店に来ました。

焼腩肉 皮付き豚バラ肉のカリカリ焼き
豉油鶏 地鶏の正油漬け
双拼盆(2種前菜盛り合わせ)にしようかとも思ったのですが、恐らく足りないだろうと単品で注文。 焼腩肉は、小で12切れ、中で18切れと言われ、中を2つお願いしました。これで、1人3切れ。(^^) そう言えば、前回と違って、豉油鶏に葱油は出ませんでした。ま、その方が普通だと思いますが。

干し貝柱、黄ニラ、キクラゲのスープ
薬膳スープがあと3人分しかないとの事で、あきらめてこちらのスープ。 正直、あまりパッとせず、やっぱり薬膳スープが欲しかったな・・・・

豉汁蒸排骨 豚スペアリブのトウチ蒸し
私の大好物をついつい頼んでしまいました。

蝦醤鶏翼 手羽先の蝦醤香り揚げ
この品は黒板のメニューから。手羽先を鶏のブツ切りに替えた蝦醤炒鶏の方をお願いしたのですが、鶏肉の準備がないとの事で残念。この品、もっと臭い方がよいな・・・・

香煎腐皮巻 五目湯葉揚げ
パリっとして、中のエビがプリっ。おいしいですね。

陳皮牛肉餅 牛肉陳皮の蒸しハンバーグ
咸魚蒸肉餅 豚肉塩魚の蒸しハンバーグ
そして、今日のメインイベント。(笑) 咸魚蒸肉餅の方が1つしかできず、咸魚蒸肉餅を1つに陳皮牛肉餅を2つお願いしたら、どれがどれだか訳がわからなくなりました。(笑) やっぱり、咸魚はどんっと載ってなくちゃ・・・・ さて、この品に欠かせないのが白飯。白飯に載せるとこれまた食が進みます。 また、香菜を追加! これもポイントです。

清蒸魚
さて、海鮮料理も何か欲しいと店の人に聞いてみたところ、ヒラメがよいのではとの事。大きすぎて他のグループには薦められない上、他の魚がずいぶん小ぶりという事でヒラメをお願いしました。7,000円。蒸しあがったヒラメですが、皿に載りきらずに2つに分かれて登場。思わず歓声があがり、周りのお客さんの注目の的。(爆) そうそう、この品も白飯が欠かせません。ネコマンマ最高!

晋洱茶
最初はシャンパンを飲んでいたのですが、この辺りからお茶に。 まずは食事によく合う晋洱茶から。

蠔油菜心 アブラナの湯引き
野菜は油菜心の湯引き。オイスターソースをかけていただきます。この品は取り分けてくれたので上品な盛り。

蝦子撈麺 あえそば
雲呑麺 ワンタンメン
締めに麺と2種類注文。恐らく同じ麺だと思うのですが、雲呑麺の方が麺にコシがありました。

水仙
お茶に詳しい仲間が飲んでいるお茶を少し分けてもらいました。 水仙というと、香港の飲茶で香港人の同僚がよく飲んでいた緑茶系のお茶のイメージがあったのですが、これは青茶。岩茶と單欉の中間とでも言うのでしょうか、しっかりしたお茶に程よい香ばしさで、すっかり気に入ってしまいました。この店、母体は中国茶の店だそうで、なかなか置くが深いですね。

甜品 デザート
デザートは別腹。次の品をいただきました。

雷炒湯圓 黒胡麻あん入りきなこもち
椰蓉糯米球のココナッツをやめて香ばしく揚げた品。 中のゴマの香ばしさも相まって、よかったです。

双皮奶 甘いミルクのプリン
素朴な味でそんなに甘さを感じません。 生クリームが入っているのではと仲間。

香芒布甸 マンゴープリン
揚枝甘露 タピオカ、フルーツ入りマンゴーピューレ
実は、この2品のブレンドが仲間のオススメ。確かにマンゴープリンが入った方がおいしい。そういえば、この店マンゴープリン入りでした。

苦丁茶
ここで出てきたのが、小さな緑の葉がかわいらしい、苦丁茶。 そう言えば、前回も「デザートにあわせたお茶をお出しします」と出してくれました。台湾茶以外は無料だったことは、家に帰ってから思い出しました。(^^) さて、苦丁茶というと、この時以来。 黒くてとんでもなく苦いという記憶だったのですが、今日の苦丁茶は緑茶系で、口の先に苦味が残る程度。 デザートの甘みとよい組み合わせでした。

今日は、9人で74,000円。やはり、よい値段ですね。

焼[月南]肉 [豆支]油鶏
焼腩肉 豉油鶏

干し貝柱、黄ニラ、キクラゲのスープ [豆支]汁蒸排骨
干し貝柱、黄ニラ、キクラゲのスープ 豉汁蒸排骨

蝦醤鶏翼 香煎腐皮巻
蝦醤鶏翼 香煎腐皮巻

咸魚蒸肉餅 陳皮牛肉餅
咸魚蒸肉餅 陳皮牛肉餅

清蒸平目 清蒸平目
清蒸平目 清蒸平目

晋[シ耳]茶 晋[シ耳]茶
晋洱茶 晋洱茶

[虫豪]油菜心
蠔油菜心

蝦子撈麺 雲呑麺
蝦子撈麺 雲呑麺

水仙 水仙
水仙 水仙

雷炒湯圓 双皮[女乃]
雷炒湯圓 双皮奶

香芒布甸 揚枝甘露
香芒布甸 揚枝甘露

揚枝甘露+香芒布甸 苦丁茶
揚枝甘露+香芒布甸 苦丁茶



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