「タムタムのアメリカ中華料理日記」

東苑海鮮菜館 NEW EASTERN VILLA Restaurant

66 Mott Street, NYC, NY 10013

TEL 212-226-4675


東苑海鮮菜館
1999年11月撮影

2000年1月21日 東苑海鮮菜館 NEW EASTERN VILLA Restaurant 「第一回中華味王会」

このHPを見て頂いた方と大勢で中華を食べる話が盛り上がり、「中華味王会」という事で集まりました。
この店は、私もこれまで行った事はないのですが、職場の広東人のおすすめで、海鮮料理を試してみようということで選びました。 私の持っている雑誌の記事では「香港の味を前面に打ち出し、安い値段で人気」とあります。

今日は、マンハッタンでは前日降った雪も気にならない程度になくなっていましたが、風が強く猛烈に冷え込みます。体感気温はマイナス25度か30度くらいではなかったでしょうか?
7時15分の待ち合わせに少し早く着いたので、この店の通りをはさんで向かいにある NEW BIG WONG Restaurantで翌日の朝食の買い出しをしました。

今日は私を含めて6人、初対面の方がほとんどです。 海鮮料理はNYではあまり食べたこともない事もあり、皆さんへの紹介を兼ねて『香港食大王』を持っていきました。
なお、ここは持ち帰り、デリバリー用メニューがないため、メニュー表記は私の記憶によるものです。(その後、チャイナタウンに寄ったついでに一部確認しました。)

まず、
白灼中蝦 Boiled Shrimps ゆでただけのエビ。
殻をむいて唐辛子の入ったたれにつけて食べます。
エビがちょっと大き目だったのと、たれが単なる醤油味だったのが残念でした。 そこで、Spicy なたれをもう一つ用意してもらいましたが、これも少し違いました。

House Special Seafood Soup 東苑海皇羹
例湯はないという事でこれを頼みました。上品な味で薄味すぎるのが残念。

蒜茸蒸蠔 STEAMED OYSTER with GARLIC SAUCE 牡蠣のにんにく蒸し。
『香港食大王』を見せてメニューにない蒜茸蒸貴妃蚌は作れないか聞いてみたところ、 はまぐりはダメだが牡蠣ならできるという事で頼みました。1人2つずつ頼んだのですが、牡蠣がとても大きいという事で1人1つずつにしたそうです。なかなか気がききます。
味の方はガーリックがしっかりきいてなかなかのものでした。懐かしい味です。ただ、大きな牡蠣じゃなくて小さなはまぐりで食べたかったですね。

鹹魚蒸肉餅 STEAMED MINCED PORK 中華風ハンバーグ。
肉類をという事でこれまた私が少々強引に薦めてしまいました。(^^)
「上にのっている鹹魚は味付けみたいな物でかなり塩辛く無理に食べることはありませんよ」と皆さんにご紹介したところ、 「そんなものありませんよ!」ただ魚の味はちゃんとしていましたので、出す前にはずしたのか、細かく刻んでいたのか、ちょっと不思議です。 まずまずの味でした。

清炒豆苗 Steamed Snow Peas Leaf 豆苗を塩で茹でたもの。
豆苗は冬の野菜で、やわらかくてとってもおいしいです。これはとても人気がありました。

魚香茄子 EGG PLANT with GARLIC SAUCE マーボナス
Spicy なものをと、メンバーの一人が注文しました。これは、麻婆味とよく間違われますが別です。
この店のはミンチが入っていて味もまぁまぁでしたが、やはり茄子が大きいので思い出の味には及びません。

この頃には私が料理の写真を撮っている事に気づいたボーイが、気をきかせて料理をまず私の前に置いてくれるようになっていました。 また、『香港食大王』を見えるように置いていると、交代で覗きに来ます。
おかげで、見せながら「蒜茸蒸貴妃蚌椒鹽瀬尿蝦はないか?」なんてやる事ができました。 蒜茸蒸貴妃蚌は牡蠣になりましたが、残念ながら椒鹽瀬尿蝦はありませんでした。

清炒豆苗を食べながら、メンバーの一人が「Chinese Broccoli が好きなんだけれど、漢字ではどう書くのだろう?」 私がいい加減に「菜心じゃないですか?」なんて言ってたのですが、店の人に聞いてみました。
すると、「菜心と芥蘭は別です。ちょっと持ってきてあげましょう。」と生の菜心と芥蘭を持ってきてくれ色々と説明してくれました。 菜心の花は白いが芥蘭の花は黄色いとか(・・・・もしかすると、逆かもしれません)。なお、Broccoli は西洋芥蘭と書きます。

最後に、清蒸石斑ともう1品頼もうという事で、 龍蝦粉絲[保/火]、生炒乳鴿崧焼乳鴿 の中から考えました。エビは既に食べているのでハトにしよう。どうせ食べるなら無難なものではなく、少々ギャンブルしようという事で、

脆皮乳鴿 Reasted Squab Special Style 鳩のロースト。
これは、結構、店によって当たりはずれが大きいのですが、ここのはなかなかでした。
美味そうに食べていたのでしょうか?ボーイが日本語でなんと呼ぶのか聞きにきました。

清蒸?魚 STEAMED BIG MOUTH BASS 魚の醤油味蒸し、コリアンダーかけ。
最後はやはりこれです。魚を選びに水槽に行きましたが、あまり種類はありません。店員の薦めで BIG MOUTH BASS にしました。 1ポンド20ドル。ちょっと値段にビックリしましたが、1匹1.5ポンド程度だという事で一安心。
これは、まわりの汁を何度もかけ、火を中まで通しますが、ちょっとまわりの汁が少ないか温度が低かったようです。 魚の方も、普通の味。メンバーの中には臭みが気になる人もいました。

盛会のうちに食事も終わり、次は何を試したいかという話題になりました。
ゲテ物という声がで、狗や山椒魚なんて話も出てきましたが、五蛇羹を 試してみたいものだという話になりました。
そこで、早速、店のボーイに聞いてみました。
「去年はうちでも出していたのだが、今年はマーケットに出てないんだ。」
ちょっと難しいかもしれません。

食事を終え、デザートを食べようと、前から目をつけていた「糖潮」に行きました。 ここの西米露(タピオカ)がお目当てです。
なんと、満席。ここは食事も出しますが、食事をしている人が多いようでした。 9時過ぎて開いている店があまりないせいもあるでしょう。

という訳で、「糖潮」レポートはまたの機会に。

白灼中蝦 蒜茸蒸[虫豪]
白灼中蝦 蒜茸蒸蠔

鹹魚蒸肉餅 清炒豆苗
鹹魚蒸肉餅 清炒豆苗

脆皮乳鴿 清蒸?魚
脆皮乳鴿 清蒸?魚

菜心 芥蘭
菜心 芥蘭



2003年3月7日 東苑海鮮菜館 NEW EASTERN VILLA Restaurant

出張最後の晩、皆で何を食べようかと相談。
「Oyster Barで生牡蠣が食べたいんだけど・・・・・・」と私。
「タムタムが来たんだから中華だろ!」とNY駐在の同僚。
同じく東京から出張してきた同僚が「中華ならシーフード」との事で、この店に来ました。 すると、この店、この同僚がNYにいた頃の思い出の店だったようで、いやいや、世の中狭いものですね。

白灼蝦 ゆでエビ
この品は「中華ならシーフード」の同僚のリクエスト。すると、「今はありません。予め予約してくれれば用意できたかも・・・・・・」いや、残念。

蒜茸蒸帯子 ホタテのにんにく蒸し
この品をイメージしながら「ホタテをGinger味にしてもらえませんか?」と私。
すると、ウェイトレスが「GingerよりGarlicの方がいいと思いますよ。」
勘違いに気がついたわたしですが、こういうアドバイスは実にうれしいもの。

避風塘炒蟹 カニのピリ辛炒め
「カニはどうですか?」とウェイトレス。
(高いもの攻撃が)来たな」と警戒しながら、「どんな味付け?」と私。
「香港風に・・・・」とウェイトレス。
ピンときた私は、メニューを指差し「避風塘でしょ!」
ピンポーン! なかなか使えるウェイトレスです。

油泡螺片 Sauteed Sliced Conch
次に薦められたのが「ほら貝の油通し」。どんな品かピンとこずに渋っていたら、「一部の部位だけ集めた特別料理ではなく一般メニューのこの品にしましょう。」とウェイトレス。 それではと頼んでみましたが、この品はあまり印象に残りません。

清炒豆苗 Steamed Snow Peas Leaf
野菜は好物の冬の野菜のこの品に。 「味付けはGarlic?」とウェイトレスに聞かれたので、「いやいや清炒だよ。」と私。 この品はやわらかくてなかなかでした。

しばらくビールを飲みながらカニと格闘していたのですが、まだまだ大丈夫と、追加注文。

吊片蒸肉餅 Steamed Minced Pork w. Dry Squid
中華風ハンバーグ。今回は食べやすいスルメ入りにしました。 皆にも気に入ってもらえてよかった。もちろん、ここで白飯登場です。(^^)

椒鹽魷魚 イカの香り揚げ
ビールに合う料理を追加。

あと1人遅れてくる予定だったのですが、最初から来ている5人で食べてしまい全然料理が残っていません。 我々5人ももう少し大丈夫そうだと思っていた所、隣の中国人(広東人)の団体にスープが届きました。
これは!と例のウェイトレスを探しましたがいません。 別のウェイターに聞いたところ、「矢根湯」だとの事。 中は何かと聞いたのですが、どうも言葉が通じず例のウェイトレスを待つことに。 他のグループのオーダーを取っていた例のウェイトレスがやっとつかまった頃には、お隣、別のスープ(スープを2つ頼んでいたようです)に。
例のウェイトレス「紅羅ト粉葛湯かしら」これは今のスープかな?  そこで「矢根湯」の字を見せたところ、「猪肝湯の当て字だと思うわ。でもこんなの家庭料理よ。」 キモなので皆はどうかな?と躊躇していると、「私は忙しいのだから早く決めてよ。」
現金なものです。(^^)で、スープはあきらめて魚を頼みました。

清蒸?魚 魚の醤油味蒸し、コリアンダーかけ。
最後はやはりこれです。大きいのと小さいのとどちらにする?と聞かれて、小さい方にしました。 ところが、なかなかやってきません。 例のウェイトレスもどこに行ったか、見当たりません。 たまりかねて近くにいたウェイター(格好はマネージャー)に聞きました。 すると、すぐ出てくるではないですか? これは怪しいな。(^^) でも、まぁまぁ温かかったし、火も通っていたので許そう。 実は、この品、まわりの汁を何度もかけ火を中まで通しますので、できてすぐに出てこないと困るのです。後でトイレに立ったら、例のウェイトレスは食事中でした。我々も長居しましたので・・・・・・(^^)

勘定をお願いすると、生果(フルーツ、ここもオレンジ)と答語餅(フォーチュンクッキー)を出してくれましたが、この店はきちんと別々の皿。やはり高級店なのでしょうか?(^^)

今日は5人(+遅刻1人)で211ドル。なんと、S/C(サービス料)込み。 人数もそこそこいたので、海鮮をまぁまぁ強気に頼んだ割りにはリーズナブルな値段でした。

実は、清蒸?魚少し食べた頃、最後の1人が到着。で、魚を少ししか食べられませんでした。これではあんまりと、もう1軒行きましょうと誘います。  (続く

避風塘炒蟹 蒜茸蒸帯子
避風塘炒蟹 蒜茸蒸帯子

油泡螺片 清炒豆苗
油泡螺片 清炒豆苗

吊片蒸肉餅 椒鹽[魚尢]魚
吊片蒸肉餅 椒鹽魷魚

清蒸?魚  生果、答語餅
清蒸?魚  生果 答語餅



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